2024年8月5日
特定非営利活動法人 日本国際文化遺産協会
『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

〜国際文化交流ならびに能登震災に伴う文化復興支援プロジェクト〜

26周年『文化人・芸能人の多才な美術展』2024開催

−日印の国交をテーマに、総勢83名の著名人が参加し、120点のアート作品を一挙に公開−

−現職の内閣総理大臣の岸田文雄さんをはじめ、アイドルグループSKE48の北川愛乃さん、
ダンスボーカルユニットEXILEのメインボーカルTAKAHIROさん、
ファッションモデル・タレントの益若つばささん、俳優の鏡島爽利さんなど、
豪華な顔ぶれが集結します−

ご挨拶

『文化人・芸能人の多才な美術展』は、文字通り、文化人・芸能人そして国会議員などが制作した絵画を中心に、彫刻・写真・書・陶芸といった様々な分野の作品から構成されるものです。これまでに歴代の内閣総理大臣をはじめ、世界的に著名な方々にもご参加をいただいてきました。

この美術展は、その年の時事問題を中心にテーマを掲げ、そのテーマにふさわしい人物を選び出し、出品交渉を行い、あわせて各部門の作品を選考し、全体を構成するという、他では類を見ない展覧会として国内外から注目されているものでもあります。平成11年(1999)からはじめたこの展覧会は、今年で26年目を迎えますが、これまでの出品者総数は1712名、総来場者数は全国134会場で290万人を数えるまでに発展し、私が目指してきたEntertainment Artという分野が確実に育ち確固たる地位を確立することができ嬉しく思っております。

今年のテーマは「日印国際交流ならびに能登震災に伴う文化財復興支援」としました。今年はインド独立の父であるインドのグジャラート出身の宗教家・政治指導者であるマハトマ・ガンディー(本名:モーハンダース・カラムチャンド・ガーンディー/1869年10月2日生まれ)の生誕155年の「節目」の年にあたります。世界はいま、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナによる戦闘をはじめ、多くの課題を抱え、混沌とした渦の中にあります。そのため、能登半島地震の復興を願いつつ、ガンディーが提唱した思想、「貧困の緩和」「非暴力・不服従」「女性の権利拡大」「宗教間・人種間の融和」などを振り返りたいと考えました。そして、このテーマを選んだもう一つの理由は、能登半島地震で被災地された方々へ温かなカレーライスをふるまうという、日本で英語を教えているインド人女性とその仲間たちの活動の報道に接したからです。その活動は被災地の人々の大きな支えとなったという報道が今も私の心に残っています。

仏教発祥の地であるインドとそれを悠久の歴史の中で受容し発展させてきた日本との間には、古くから、さまざまな文化交流の歴史が存在するほか、両国は文化遺産の保護にも高い意識を持つ国でもあります。

こうしたことを背景に、今回のような「国際交流・文化財復興支援プロジェクト」を通じて、文化面においてもよりよい協力関係が築けるのではないかと考えました。幸い、駐日インド大使館をはじめ、両国の交流を推進する団体や企業のご支援・ご協力も得ることができ、本展開催の運びとなりました。芸術の力で国際交流が叶えられたことを心から嬉しく思っております。そして、本展が両国の文化振興を図り、あわせて能登半島地震によって被災した文化財復興支援に繋がることを心から願っております。

「日本国際文化遺産協会」理事長
アートプロデューサー 美術評論家 松岡久美子

Organizer's Message

“Art Exhibition of Versatile Men of Culture and Entertainers” literally comprises art works including paintings and of such other fields as sculpture, photography, calligraphy, and ceramic art by men of culture, persons in the show business as well as Diet members. We have been honored by the contribution of such distinguished persons as successive prime ministers of Japan as well as world-famous persons.

This art exhibition is organized in a style quite different from other shows and has attracted people’s attention in and outside Japan. We take up current issue of the year as its themes, choose persons suitable for the themes, send requests to them for submission of works and select works for each category to organize the entire exhibition. This year, the series of exhibition, which began in 1999, marks the 26th year. Contributors of art works amount to 1712 and the show has been held at 134 venues with the total number of over 2,900,000 visitors during the past years. I am pleased that the exhibition has grown to be a category I have hoped to call “Entertainment Art”, and secured a firm position.

This year’s theme is “The exchange between Inida and Japan, and support for the recovery of the cultural heritage damaged by the earthquake of the Noto peninsula”. This year marks 155th year of Mahatma Gandhi (Mohandas Karamamchad, born October 2, 1869) a religionist and political leader from Gujarat and father of India’s independence.

Today, the world is in the midst of turmoil with the war between Russia and Ukraine, and conflict between Israel and Palestine, and many other problems. Therefore, I want to, while praying for the recovery from the Noto peninsula earthquake, review Gandhi’s thoughts such as poverty alleviation, nonviolence and civil disobedience furthering of women’s rights, reconciliation among religions and races, etc. Another reason is a news that an Indian lady who teaches English in Japan provided curry and rice to the earthquake-affected children with help of her friends, which was a great support for the people there.

Between India, the birthplace of Buddhism, and Japan, that has received the religion and developed it in its long history, there is a history of various cultural exchanges, and both countries are highly aware of protection of cultural properties.

With such a background, we thought we could build a better cooperative relationship in the field of culture through “Project of international exchange and help for recovery of cultural heritage”. We are pleased to hold this exhibition with the support of the Embassy of India and organizations and companies promoting exchanges of the two counties. We are deeply grateful to be able to realize the international exchange through the power of art. We wish that this exhibition will contribute to the promotion of culture of the two countries and support for the recovery of the cultural heritage damaged by the earthquake of the Noto peninsula.

August, 2024

Kumiko Matsuoka
Chairperson, Specific Nonprofit Corporation Japan
Association of International Cultural Heritage
Art Critic and Art Producer

特定非営利活動法人 日本国際文化遺産協会(理事長・松岡久美子)と「文化人・芸能人の多才な美術展」実行委員会(企画:ラリス株式会社)は、2024年9月7日(土)〜9月12日(木)までの6日間、O美術館(※施設名はオービジュツカンと読む/東京都品川区大崎1−6−2大崎ニューシティ2号館2階)を会場として、俳優、ファッションモデル、アイドル、写真家、書家、カメラマン、国会議員、インドの作家などが出展に協力し、総勢83名120点の美術作品を一堂に集めて公開する26周年『文化人・芸能人の多才な美術展』を開催します。

『文化人・芸能人の多才な美術展』とは、幅広い層の方々に多才な作品を鑑賞してもらい、鑑賞者も創作意欲を掻き立て芸術活動に挑戦してもらいたいと考え、一人ひとりの誰もが文化の担い手であることを認識していただく場となることを1つの目標としています。今回で26周年を迎える当美術展は、「国際交流・文化財復興支援」をテーマとし、インドとの文化交流にスポットを当てながら、自然災害などがもたらした世界的な情勢不安と経済危機を乗り越えようと、アートを通じたモノづくりの力を世界に向けて発信することにしました。インドは、日本、アメリカ、オーストラリアとともに形成する「クアッド(QUAD)」の構成国であるほか、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界遺産で40件(2021年8月時点)の登録があり、世界遺産の登録数は世界で6番目に多い国としても知られています。

そうした趣旨のもと、今回はインドもしくは関連の作家に声を掛け、駐日インド大使のSibi Georgさんをはじめ、駐日インド大使夫人のSibi Joiceさん、日本を始めとする世界158ヵ国でヨガを使った心身の健康を増進するストレスマネジメントプログラムの創立者のHis Holiness Sri Sri Ravi Shankarさん、インド舞踊家として活躍中の富安カナメさん、インドの画家などの参加が決定。
特に今年は、マハトマ・ガンディー生誕155年の節目の年にあたるため、本美術展の主催者である理事長の松岡久美子から、ガンディーが提唱した思想「貧困の緩和」「非暴力・不服従」「女性の権利拡大」「宗教間・人種間の融和」をインドと日本の文化交流の懸け橋にしたいと考え、こうした思想が伝わる作品の制作を依頼しました。その結果、駐日インド大使のSibi Georgさんには、油絵画の「ガンディー 平和使者」を制作。また、駐日インド大使夫人のSibi Joiceはインド古典舞踊をテーマに描いた油絵「KATHAKALI」、His Holiness Sri Sri Ravi Shankarさんは自画像にメッセージを添えた鉛筆画「'I'm with you', 'With love'」、インド古典舞踏家の富安カナメさんは幼少期に制作した「インドの踊り子のお面」を出品するなど、いずれも初公開の作品を展示します。

そして、芸能人や文化人は、人気アイドルグループSKE48のチームSの北川愛乃さんはアクリル絵具で描いた新作の「sei」、ダンスボーカルユニットEXILEのメインボーカルとして活躍中のTAKAHIROさんは儚い人生を力強く生きていくための想いを書に込めた「運命」(※2点で1作品)、俳優の鏡島爽利さんは複数の画材を使用してイメージ作品を制作したミクストメディア(美術工芸品)「Focus」、タレントのラトナ・サリ・デヴィ・スカルノさんが描いた油彩「カリナ18歳の装い」、妖怪書家・書家として活躍中の逢香oukaさんによる人気キャラクターの妖怪ウォッチをテーマに描いた書画「黒い妖怪ウォッチ」などの出品が決まりました。
このほか、政界からは、内閣総理大臣の岸田文雄が描書いた書「天真爛漫」、第92代内閣総理大臣の麻生太郎さん(副総理大臣)の書「精強制九天」、元宿仁さん(自由民主党本部事務総長)が油彩で50号の大作を手掛けた「ふる里の夏」などを出品します。

なお、本美術展は「O美術館」の会場を皮切りに、順次、全国の美術館、博物館、国公立文化施設、商業施設、百貨店などを巡回していく考えです。