『文化人・芸能人の多才な美術展 2016』に関する概要(2016年6月30日更新)
特定非営利活動法人 日本国際文化遺産協会(理事長・松岡久美子)と「文化人・芸能人の多才な美術展」実行委員会(企画:ラリス株式会社)は、7月11日(月)から16日(土)までの6日間、大型クルーズ船としては世界初の美術展の会場となる「SYMPHONY TOKYO BAY CRUISE シンフォニー モデルナ(所在/東京都港区海岸2丁目)」を皮切りに、俳優、ファッションモデル、ミュージシャン、スポーツ選手、ダンサー、弁護士、写真家、画家、漫画家、国会議員などの美術作品を一堂に紹介する第18回『文化人・芸能人の多才な美術展』を開催します。
全国を巡回するこの『文化人・芸能人の多才な美術展』は、幅広い層の方々に多才な作品を鑑賞してもらうことで、鑑賞者も創作意欲を掻き立て芸術活動に挑戦するなど、一人ひとりの誰もが文化の担い手であることを認識していただく場となることを1つの目標としております。
平成11年から福祉活動支援チャリティーとして開催してきた本美術展は、平成18年から文化財保護活動支援のためのチャリティー企画として実施。平成23年には、東日本地域が未曽有の災害に見舞われた後、風化させることなく「東日本大震災救済応援特別チャリティー企画」をテーマに開催しました。
今回が18年目となる本美術展は、今年の4月に発生した熊本地震や、2011年の東日本大震災などの被害を踏まえ、未だ震災に伴う多くの苦しみと闘う人々と地域の復興支援を願うと共に、震災で傷つき、壊れた貴重な文化財の修復を行う活動「文化財レスキュープロジェクト(文化庁)」を支援しようと、「震災復興支援文化財救済活動チャリティー企画」をテーマに実施していきます。
今年は、こうした震災などの影響で失われた日本の貴重な文化財などを見直し、日本が世界に誇れる文化や芸術を今一度伝えていきたいと考え、美術展のコンセプトを「愛(いと)しき国日本」として、その主旨にふさわしい作品が多数出品されることになりました。
例えば、日本画家の木村圭吾が桜の花の作品「桜花爛漫滝桜」を出品するほか、富士山を題材とした写真「安らぎ」を出品するアジャコング、玉置孝匡によるえんぴつ・水彩画「富士」、八代亜紀の油彩画「紅富士」、マイク眞木が竹の皮に描いた墨絵「竹林」、芦屋小雁が屏風に描いた水彩・墨「夢」、原田伸郎が書「故郷」、故郷熊本への想いを寄せて水前寺清子が押し花の「熊本」、ホイップアーティストのスガノスケ レイチェルが日本の「kawaii文化」を象徴するようなデコレーション作品を出品するなど、「愛(いと)しき国日本」の魅力を伝える素晴らしい作品の数々が挙げられます。
そして、特に今年は、日本とイタリアが1866年に日伊修好通商条約を締結してから150年の節目の年にあたりますが、本美術展の主旨に賛同されたイタリア大使館の協力により、イタリア外務省等が世界で活躍する芸術家として選んだMatteo Ceccarini(マッテオ・チェッカリーニ)が本美術展に参加することが決定し、「ストーンペーパー」という新しい種類の紙を使用して、何千年もの耐久性があり半永久的に残すことができるパステルと油彩の作品の紹介を実現しました。
このような背景のもと、開催初日の7月11日(月)のオープニングには、日本を代表する日本画家の現代の巨匠の一人である木村圭吾とMatteo Ceccarini(マッテオ・チェッカリーニ)をゲストに招き、文化・芸術的な側面から日本について対談してもらい、本美術展を通じて日伊交流も深めていく考えです。
また、本美術展では、子役として活躍中の鈴木福のほか、初出展となる五十嵐陽向、岩崎未来などの子役スター7名が出品していますが、今年からジュニア部門を新設し、未来を担う若い自由な表現を見つめ直すことで、日本が世界に誇れる若き才能ある芸術・文化の力を世界に向けて発信していきます。
このほか、今回が初出展となる作家としては、モデル・俳優の石川愛果、石山城カルヴァン、鈴木勤のほか、テノール歌手の秋川雅史、11代目市川海老蔵の門弟である歌舞伎俳優の市川九團次、漫画家の牧美也子、現代作家の桝本佳子、ホイップアーティストのスガノスケ レイチェル、衆議院議員の上川陽子など、様々な分野で活躍する著名人が新しく参加しています。
更には、政界からも、内閣総理大臣の安倍晋三氏、自由民主党 副総裁の高村正彦氏、元内閣総理大臣福田康夫氏、財務省正門の看板の文字を書かれた副総理・財務大臣の麻生太郎氏などの歴代の総理、自由民主党幹事長の谷垣禎一氏、外務大臣の岸田文雄氏などの20名の方々が参加し、書や絵画などを出品。総勢にしてエンターテインメントアートとしては国内最大規模の100名もの作家が参加するとともに、合計にして150点もの作品を一挙に公開します。
アートは、どのような環境であっても、誰もが平等に与えられる表現の世界であり、その作品が持つ創造力は、私たちの生活を豊かにしてくれるエネルギー源となります。本美術展を通して、出品作家の創造力などから生み出された作品の数々、それら作品に込められた強い想いやメッセージを伝え、ご来場いただく皆様にエンターテインメントの原点に戻り感動を与えられることを願っています。
なお、本美術展の会場は、大型クルーズ船では世界初となるSYMPHONY TOKYO BAY CRUISEを皮切りに、現時点では静岡県、大阪府で開催することを決定しており、順次、全国の美術館、博物館、国公立文化施設、商業施設、百貨店などを巡回していく考えです。