第10回『文化人・芸能人の多才な美術展』プロジェクトについて







『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会(主催:特定非営利活動法人文化財保存支援機構、企画:ラリス株式会社)は、4月22日(火)から4月27日(日)までの6日間、全国の巡回に先立ち、三越日本橋本店(中央区日本橋室町1丁目/新館7階ギャラリー)を第1会場として、芸能人や国会議員などの美術作品を紹介する『文化人・芸能人の多才な美術展』を開催します。

白いキャンパスに各々の個性や感性を活かして自由に表現する。芸術とは特別の人たちのものではなく、それが絵であろうとオブジェであろうと、世俗を忘れさせ、疲れた心を癒し、豊かにしてくれます。
これが私共の意図した芸術文化の創造といったことで、創作する意欲の輪を広く一般の方々にも拡げて行きたいとの願いから、芸能人や文化人の方々に協力を呼びかけ、平成11年から「芸能人の多才な美術展(旧タイトル)※」として美術展を行っています。

今年で10周年を迎える『文化人・芸能人の多才な美術展』は、「拡げよう文化の輪・芸術は世界を救う!」をテーマとし、現職の内閣総理大臣として初めて福田康夫首相が出品するほか、歴代の総理(安倍前内閣総理大臣、中曽根元内閣総理大臣、海部元内閣総理大臣)や国会議員の方々、北野武、叶姉妹、所ジョージなどの芸能人が総勢にして91名も参加し、約180点の作品を一同に展示。この10年を節目に、過去の集大成となる数多くの作家の協力のもと、既成概念に捉われることなく自由な発想で制作されたオリジナリティあふれる作品の数々や、三越伊勢丹ホールディングス誕生の特別催事(三越日本橋本店)として同美術展を開催するなど、より身近で誰もが楽しめる、エンタテインメントともいえる新しい美術展の地位を確立していきます。

特に今回は、現内閣総理大臣の福田康夫首相から寄せられた書「温故創新(意味=昔のことを尋ね求め、新しい見解、知識を得ること)」の紹介をはじめ、叶美香が自ら身体に絵の具を塗って拓本にした「女拓(叶姉妹による共同作品)」や、古紙を材料に動物や実在しない生き物をオブジェとして制作された「居眠り猫」など、初参加となる作家の個性的且つ斬新でユニークな作品を多数紹介。
また、ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノによる肖像画の大作や、ポス
ターカラーでポップに描かれた北野武のユニークな作品、ひまわりを油彩で描いた安達祐実、人物を被写体とした松田美由紀(故・松田優作の妻)による写真など、芸術的で人々に感動を与える絵や写真なども数多く発表していきます。
そして、第1会場の三越日本橋本店では、初日の4月22日(火)に、叶姉妹、安達祐実、ザ・ニュースペーパーなどをゲストに迎えるほか、出品者が多数来場を予定。三越日本橋本店での開催を皮切りに、静岡県島田市、島根県松江市、石川県金沢市など、美術館、博物館、国公立文化施設、百貨店を会場として、全国を巡回していきます。
同美術展については、「文化財保存活動支援のためのチャリティー企画」となり、チャリティーグッズの販売やチャリティーボックスを各会場に設置し、その収益や投入寄金を文化財の保存活動支援に役立てられることになります。
今年度は、無形文化財、過去に文化を創出してきた伝統技能の中で老齢化や後継者不足等により、滅びつつあるものの保存や後継者育成に助成することも計画しており、文化財保護には皆様から大いなる関心が寄せてられています。
『文化人・芸能人の多才な美術展』の考え方や活動についてご理解いただき、この活動の輪を広く一般の方々に拡げていくことを願っています。

「芸能人の多才な美術展(旧タイトル)」は、平成11年から開始し、昨年までの9年間で、延べ178万人以上の観客を動員している美術展です。第1回目は、福祉を目的としたチャリティー企画として同美術展を開催。その後、文化財保護支援のチャリティー企画として、「拡げよう文化の輪・芸術は世界を救う!」をテーマに、美術展としては異例の憲政記念会館を会場にするなど、芸能人や政治家などの才能ある作家の協力をいただきながら、今年から『文化人・芸能人の多才な美術展』と美術展のタイトルも改め、10周年を迎えることになりました。