『文化人・芸能人の多才な美術展』出品者の声

■土屋アンナさん

ミュージシャン、ファッションモデル、女優としてマルチな活動を続ける土屋アンナさん。今回、初めて「文化人・芸能人の多才な美術展」に出品していただきました。
土屋アンナさんの出品作のエピソードのほか、お仕事やアートとの関わりについてお聞きします。

Q1.『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

この度は、第16回『文化人・芸能人の多才な美術展』にご出品いただき、誠にありがとうございます。土屋アンナさんの直近の活動ですが、3月11日にリリースされたアルバム「Sugar Palm」のほか、東北初の「東京ガールズコレクション」への参加、台湾のカリスマロックシンガー信のライブにスペシャルゲストとして出演されるなど、精力的で多方面から注目を集めていますね。
土屋さんは、小学校くらいから音楽と絵を描くことが好きだったそうですが、お忙しいスケジュールの中でも、絵を描くことをずっと続けられているのでしょうか?
また、絵を描くことが好きになったきっかけなどがあれば教えてください。

A1.土屋アンナさん

絵は小さな時から描くのが好きでずーっと今でも描いてます。
小さな頃は、模写が好きで大好きなディズニーの絵を描いたり、イルカなどの動物や、漫画を模写してました。
忙しい今でも紙と鉛筆が目の前にあれば無意識で絵を描いてしまいます。

Q2.『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

少し前のことですが、土屋さんのインタビューの記事を拝見したことがありまして、その中で「海がなぜ好きなのか」といったことに回答されていましたね。
もしかすると、当美術展の出品作となる鉛筆画の「人魚」は、土屋さんの海に対する思いが描かれていたり、人魚は土屋さんを現されたものでしょうか? また、この「人魚」を制作する上で、エピソードがあったら教えてください。

A2. 土屋アンナさん

私は海が大好きで人魚が大好きです。
大好きな海に泳ぐ人魚は私の理想の女性です。そんな海が汚れて行く今の時代、海の叫びのメッセンジャーは人魚だと思っています。
そして、その人魚は美しく悲しい目をした天使に見えるのではないかなと、手首を縛られたように重ねてるのは、海の汚れに縛られている意味で描きました。
でも、色彩が美しい理由は、人間が努力すれば、またこの美しい海はずっと生き続けるいういみです。

Q3.『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

少し角度を変えたお話になりますが、私たちは「アートとファッション」に深い関わりがあると常に感じています。
土屋さんは、ファッションモデルやアーティストとしてのお仕事を通じて、この「アートとファッション」といったテーマにどのような印象をお持ちでしょうか?

A3.土屋アンナさん

人間が唯一ひとに感動を与えられる素晴らしいものだと考えています

Q4.『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

第16回『文化人・芸能人の多才な美術展』は、文化庁の「文化財レスキュープロジェクト」を支援する「東日本大震災復興支援文化財救済活動チャリティー企画」をテーマに掲げつつ、「アートのもつ自由な表現」にスポットを当てています。
先日、東北初の「東京ガールズコレクション」の開幕を前に、土屋さんが福島市の中学校や福島県庁へ訪問されたニュースが報じられていましたね。
実際に、福島を訪問され、震災の影響をどのように感じられましたか?
また、当美術展を通して、土屋さんからお伝えされたいことはありますか?

A4.土屋アンナさん

実際、何を感じたかは言葉にするのがとてもとても難しいです。
色々な感情が私の身体全体にひろがりました。
ただ、一つ言える事は私が行ってそこの場所をこの目で見ること、そこで生きている人たちに触れ合う事で、ブラウン管では通すことのできないものを沢山知ることができたし、そこに生きている人が今でも苦しんでいる事実を常に感じられます。
私には何も出来ないかしれない。
でも、目をつむって知らん顔する必要など、どこにもありません。
逆に血が繋がってなくてもお互いこの地球に生きているのだからなにかしたい、何ができるかと考えるのが当たり前なのではないかなと思います。
涙を流している人が一人でもいるのなら、その人に手を伸ばすひとが百億人いてもいいのではないかなと思いますし、それが生き物だと思ってます。

Q5.『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

最後に、土屋アンナさんの多くのファンの方々へ向けたメッセージをお願いします。

A5.土屋アンナさん

こんな私のファンでいてくれてありがとう。
支えてくれてありがとう。感謝の気持ちばかりです。

■土屋アンナプロフィール

ミュージシャン、ファッションモデル、女優としてマルチな活動を続ける土屋アンナ。
1998年、モデルとしてデビュー。
2004年には映画「下妻物語」に出演し、日本アカデミー賞新人賞、助演女優賞、ブルーリボン賞最優秀新人賞を初めとする8部門を受賞。
ミュージシャンとしては、2002年にロックバンド「Spin Aqua」のヴォーカルとしてデビュー。2005年「Taste My Beat」でソロデビュー。
これまでに「SUMMER SONIC」に4回出演を果たす一方で、フランス/アメリカ/アジア各国でのフェス出演やワンマンライブ、EU43カ国でのCDリリースなど、世界を視野に入れた活動を展開。
2006年には日本テレビ系アニメ「NANA」の歌唱キャストを務める。
2011年には「安室奈美恵 feat.AI&土屋アンナ」名義によるコラボレーションシングル「Wonder Woman」をリリース。「MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN」でのライブパフォーマンスは世界6億世帯に生中継された。
2012年には名だたるアーティストとのコラボアルバム「12 FLAVER SONGS」をリリース。(コラボアーティスト:難波章浩(Hi -STANDARD)、布袋寅泰、AI、MONKEY MAJIK等)
2014年には、地上波ドラマ初出演(TBS系 日曜劇場「S -最後の警官-」)、またミュージシャンとしては、自身のバースデーでもある3/11にミニアルバム「Sugar Palm」をリリース、そしてライブ「アンプラグドツアー2013 extra 「Recollections for 30 years」」(3/11 ブルーノート東京、3/13 ビルボードライブ大阪)を行うなど、精力的に活動を行っている。