『文化人・芸能人の多才な美術展』出品者の声

■TAKAHIROさん(EXILE)

圧倒的な人気を誇るダンス&ボーカルユニットEXILEのメインボーカルとして、さらには6月26日にファーストソロシングル『一千一秒』のリリースを控え、ますます注目を集めているTAKAHIROさん。「文化人・芸能人の多才な美術展」には、2回目の出品になります。そのアーティスティックな才能に関しては定評のあるTAKAHIROさんに、今回の出品作についてはもちろん、お仕事についても語っていただきました。

Q1.『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

昨年に続き、「文化人・芸能人の多才な美術展」へ出品していただきまして、誠にありがとうございます。まず、出品していただいた作品についてお聞きする前に、間近に迫ったソロデビューについて、注目されている方がとても多いと思いますので、質問させていただきます。
TAKAHIROさんは6月26日に、EXILE TAKAHIROソロとして、ファーストシングル「一千一秒」がリリースされますね。とても楽しみです!EXILEオフィシャルサイトを拝見しましたが、この「一千一秒」では、TAKAHIROさんが自ら作詞家の方に作詞を依頼され、さらにカップリングのバラードはTAKAHIROさん自身が作詞されたということですね。後ほど触れますが、今回の出品作のタイトルや添えられたメッセージともあわせて、TAKAHIROさんが、“言葉”の持つ力を非常に大事にされているのがわかります。自ら作詞を依頼された「一千一秒」は、そんなTAKAHIROさんの“言葉”への想いが込められた曲だと思いますが、その曲の“聴きどころ”を、TAKAHIROさんご自身から、ぜひ教えてください。

A1.TAKAHIROさん

まず、僕のファーストシングルに関するインタビューも掲載していただけるとのことで、本当にありがとうございます!! 深く感謝しています。
EXILE TAKAHIROソロを実際に始動させていくにあたり、第一弾の今作は、発信した作品をどれだけ自分のものにして、EXILE TAKAHIROソロとしての世界観をどれだけ世の中の方に認知していただくか……といったことへの挑戦でした。
日ごろからEXILEや僕のソロ曲などで大変お世話になっている小竹正人さんに歌詞を、そしてMVとジャケット写真は蜷川実花さんという、オールスターにバックアップしていただき、いいスタートを切ることができました。今作は4曲入りマキシシングルになっているんですが、リード曲を決める際、たくさん聴いたデモ曲のなかで、聴いた瞬間からどうしても唄いたかった歌が、この『一千一秒』なんです。まさに、一聴き惚れでした。歌詞同様タイトルも小竹さんが考えてくださったんですが、タイトルには、稲垣足穂さんの短編集『一千一秒物語』のなかに収録されているひとつの短編作品のように……という意味が込められているそうで、僕自身もすごく気に入っています。小竹さんの紡ぐ言葉の数々は、まるで自分から生まれた歌詞かのように、唄っていてとても心地がいいんです。それに、唄うというよりも語りかけるような世界観を持っているんですよね。艶っぽいメロディと歌詞が特徴的な、ファーストにして本当に最高の作品に仕上がりました。
MVは、フォトグラファー・映画監督でもある蜷川実花さんに手掛けていただきました。蜷川さんのなかで描かれている男性像に、僕自身もアイデアを加えさせていただき、詞と画が見事なまでにマッチングしたことに感動しました。より歌詞と対峙することができ、蜷川さんとお仕事させていただいたときに僕が観た景色や、撮影時に生まれた新しい発想などを、ライヴやテレビ番組で唄う際に投影し、より『一千一秒』に色づけしていけたら……と思っています。『一千一秒』は、皆さんなりの恋愛における思い出や想いを当てはめて、ひとつのドラマを作っていただけるような楽曲。さらに、『一千一秒』含め、EXILEでは普段お見せしない、僕のルーツに沿った楽曲の数々が収録されています。何回聴いても飽きない作品ばかりで、今までになかった新しい僕を感じていただけると思いますので、是非EXILE TAKAHIRO ソロを楽しんでいただけるとうれしいです!!

Q2.『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

それでは、次に出品していただいた作品について、お聞きします。昨年は、書や水彩画、さらにオリジナルサーフボードにレザーカービングと、その多才な才能の証となるようなバラエティに富んだ作品群を出品していただきました。それに対して今年は、力強い書とインパクトのある写真を組み合わせるという手法を駆使した作品ですね。3つの作品のタイトルは、「憧」「望」「尊厳」。これらのタイトルには、今年の「文化人・芸能人の多才な美術展」のテーマである“尊厳”に対するメッセージも込められているとお聞きしました。それも踏まえて、TAKAHIROさんが、この3つの言葉を選ばれた理由をまず、聞かせてください。

A2.TAKAHIROさん

今年の『文化人・芸能人の多才な美術展』のテーマが“尊厳”と伺っておりましたので、ご来場いただく方々が素晴らしい作品の数々に触れることで、本来人間が持つべき尊厳というものを改めて考えていただくキッカケになるように……という想いを込めて制作しました。“尊厳”という作品では、僕が写真を撮影したんですけれど、“人と人がつながることで、人間が持つべき尊厳が輪となって広がっていくように……”という願いを込めています。人間って、誰一人同じ人間は世界中どこを探しても存在せず、本来であればみんなが平等で、互いを尊重し合わなければいけないもの。でも、悲しい事件やつらい出来事が無くならないのも現状で……。
まだまだ人生経験も未熟な僕が大それたことは言えないですし、生意気に聞こえてしまうかもしれないけれど、“尊厳”“憧”“望”の3作品すべてに、“まず自分を大切にして、自分を愛する。そして、自分の周りにいるすべての人を大切にする”というひとつの想いを、大テーマとして込めています。授かったこの意味のある命をまず大切にしなければ、誰かを大切にすることは不可能だと思うんですよね。その大テーマを踏まえたうえで、僕がこれまで経験して感じたことを、それぞれ詞にしてみました。

Q3.『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

「憧」と「望」に添えられた力強いメッセージにも注目しています。何事にも、熱意と愛情をもって取り組むことの大切さが伝わってきますね。とくに「憧」のメッセージの中にある「誰かの為に何かをできている人は輝いている」という言葉に心を打たれました。わたしたち一人一人、みんなに大切な“誰か”がいると思いますが、まさに今、輝いているTAKAHIROさんにとっての“誰か”とは、どんな方になりますか?

A3.TAKAHIROさん

いつもEXILEを温かく支え、応援してくださっているファンの皆さんです。本当に家族のように大切ですね。僕らが何かエンタテインメントを発信するときに真っ先に考えることは、“いかにファンの皆さんに喜んでいただくか”ということ。僕がEXILEに加入したときにすごく感動したのが、HIROさんのその姿勢でした。HIROさんはいつだって、つねにファンの皆さんのことを最優先に考えて、エンタテインメントを作り上げているんです。“こういうことをやったら、ファンの皆さんは喜んでくれるかな”“こういうライヴにしたら、ファンの皆さんはワクワクしてくれるかな”って。決して、自分たちよがりなエンタテインメントは発信しないんです。僕自身、まだまだHIROさんのようにはなれていないけれど、いつも温かく支えてくださるファンの皆さんに少しでも恩返しできるように、引き続き精進していきたいと思います。これから先も、ファンの皆さんが笑顔でキラキラと輝く毎日を送れるよう、心を込めて唄い続けていきたいと思います!! そして、ファンの皆さんをはじめ、HIROさんへ恩返しすべく、いつか僕自身がキッカケとなってエンタテインメントを発信できるような人間になりたいですね。

Q4.『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

TAKAHIROさんが昨年と今年、出品された数々の作品は、驚くほどバラエティに富んでいます。
TAKAHIROさんが、次はこんなアート(芸術作品)を制作してみたい!という希望をお持ちでしたら教えてください。

A4.TAKAHIROさん

僕自身、無心で自分と対峙できる書道が大好きなので、書道で何か大作を制作したいですね。以前、月刊EXILEで大きな筆と大きな半紙を使用して3作品ほど書いたことがあったんですが、すごく楽しかった。よりクオリティを上げて、また大きな半紙に思いっきり自由に何かを表現してみたいです。また、ATSUSHIさんと辻井伸行さんのシングル『それでも、生きてゆく』のMVのなかで子どもたちが自由に絵を描いているんですが、それを観て、子どもたちと何か一緒に作るのもいいなぁって思いました。あとすごく時間があれば、挑戦してみたいのは彫刻です。今年1月に、日テレさんの番組企画でスペインを訪れ、サグラダ・ファミリアの主任彫刻家である外尾悦郎さんにお会いしたんです。アントニ・ガウディの意思を、現在、そして未来へとつないでいる外尾さん。外尾さんが手掛ける彫刻の数々は、まるで生きているかのように神秘的で、すごく温かいものでした。外尾さんが手掛けられ、世界遺産にも登録されている『生誕の門』も拝見させていただいたのですが、あまりの美しさと繊細さに言葉を失ったほどでした。

Q5.『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会

今年の「文化人・芸能人の多才な美術展」にも、TAKAHIROさんの作品を楽しみにしている大勢の方々が来場します。最後に、そうした方々、さらにTAKAHIROさんの多くのファンの方々へ向けたメッセージをお願いします。

A5.TAKAHIROさん

EXILE TAKAHIROです!! 昨年に引き続き、『文化人・芸能人の多才な美術展』関係者の皆さまにお声がけいただき、さらに“東日本大震災復興支援文化財レスキュー救済活動チャリティー企画”への想いに賛同し、今年も3作品出展させていただきました。関係者の皆さま、本当にありがとうございます。多くの大先輩方、文化人・著名人の方々と名を連ねることに、昨年同様大変恐縮な気持ちでいっぱいですが、僕なりに感じた“尊厳”や未来につなげていきたいメッセージを、この3作品に心を込めて投影しました。観に来てくださった方々が、多くの著名人・文化人の方々の素晴らしい作品や僕の作品に触れることで、“何か”を感じていただけたら本望です。偉そうなことは言えませんが、きっとひとつひとつの作品に深い想いが込められていると思いますので、“作品を観る”だけではなく、是非“体感”してみてください。きっと、何かに気づいたり、心が晴れたり、明日への活力につながると思います。そして、この美術展をとおして、より日本が元気になることを願っています。

TAKAHIRO(EXILE)プロフィール

歌手
TAKAHIRO(EXILE)
長崎県出身。12月8日生まれ。O型。
14人組ダンス&ヴォーカルユニット“EXILE”のヴォーカル。
2006年7月にスタートした全国オーディション『EXILE Vocal Battle Audition 2006 〜ASIAN DREAM〜』に挑戦、同年9月22日に約1万人の中からEXILE新ヴォーカリストの座を勝ち取った。現在、5大ドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2013“EXILE PRIDE”』が開催中。また、ソロプロジェクトも意欲的に活動。昨夏は、期間限定でGLAY HISASHIらとともに、TAKAHIROがヴォーカルをつとめた4人組ロックバンド“ACE OF SPADES”を結成し、ファンのみならず日本の音楽シーンを驚愕させた。6月26日にはEXILE TAKAHIROソロとして、1stシングル『一千一秒』をリリース。同曲は、狂おしいほどの恋心を唄ったバラードソングとなっている。カップリングには、先行でオンエアされ話題沸騰中の、NTT コミュニケーションズ『050 plus』CM ソング『with...』を始め、自身がそれぞれの“想い”を込めて詞を書き上げた3 曲のバラードが収録されており、感動のバラード・マキシ・シングルとなっている。
さらに、プロ並みの書道、絵画などの腕前を持ち、『月刊EXILE』TAKAHIRO連載『絵具バカ日誌』を始め、番組やイベントの題字、展覧会への出展などでその多彩な才能を発揮している。

オフィシャルWEBサイト http://exile.jp/